奨学金という名の借金
こんにちは、せいなです。
最近よく奨学金の滞納や悪質な取り立てが問題になっていますね。
大学を卒業しても正規社員になれず、フリーターや派遣などの非正規社員の給料では返済が苦しいということが根底にあるのだと思います。
よく言われるのが「借りたお金は返すのが当然」という言葉です。
まぁ、当たり前といえば当たり前のことです。
借りたものは返さないといけないというのは小学生でも知っていますよね。
ただ奨学金に関してはちょっと引っ掛かりがあるんです。
返すのは当然としても、通常の借金と違って借りる時に問題があるんじゃないか・・と。
一番違和感を覚えるのは「奨学金」という名称です。
なんかこの言葉を聞けば何となくですが・・借金というより奨励金という風に感じませんか?
つまり返さなければならない借金ではなく、返さなくてもよい給付金のようなイメージがして仕方ないんですよ。
(奨学金には返済免除の給付型もありますが非常に割合が少ないので、ここでは返済義務のある貸与型を前提に記事を書いています。)
実際のところ奨学金申請の時点で返済義務があることを知らなかった学生もそこそこの数いるようですし、特にその割合は延滞している人の中では高いという結果も出ています。
つまり奨学金を貰えると思って申請したのに、いざ卒業すると「返してね」と言われてビックリ・・というパターンでしょうか。
まぁ、世の中そんなに甘くないよ・・とか、書類をしっかり読めよ・・とか、誰か教えてやる大人はいなかったのか・・とかツッコミどころは満載なんですが、つまりは無知が招いた悲劇というしかありません。
もちろん他にも返済義務を知っていたけど返せないとか(このパターンが一番多いかな)、わざと返さないとか(←これは悪質なのでバンバン取り立ててほしい!)いろいろなパターンがあると思いますけどね。
奨学金という名称を変えてはどうか?
でもまず奨学金という名称を変えてはどうかと思います。
身も蓋もありませんが、普通に学業ローンとかでもいいじゃないですか。
(授業料等の学業資金に特化するという意味での学業ローンで、学生ローンと区別したらよいと思います。)
そうすればさすがに返済義務がないと勘違いする人はいないでしょうし、借りる時も借金と認識して慎重に考えるんじゃないでしょうか。
我が家も息子の大学進学の時、主人は「奨学金借りて、働きだしたら本人に返させたらいい」と言ったのですが、私は断固として反対しました。
過保護かもしれませんが、卒業して社会人スタートと同時に何百万もの借金を背負わせたくない、学費を支払う余裕が全くないのではあれば仕方ないがそれは最後の手段にしたいというのが私の考えでした。
私の反対によって息子は卒業後の借金スタートから逃れられたのですが、奨学金を借りている友人の話に色々思うところがあったのか「俺は助かった」と言っていました。
そこは「助かった」ではなく「ありがとう」だろうとツッコミたいですが、まぁいいか。(笑)
最近は給付型の奨学金を増やすという話も出ていて、よい傾向ではあると思います。
諸外国に比べて日本はあまりにも高等教育の家庭負担が多すぎるとも言われていますし・・。
ただ給付型にするということはその財源は主に税金ということです。
貴重な税金を無駄に使ってほしくないので奨学金をバラ撒くのではなく、その対象はあくまでも頑張る気がある(←これが大事!)学生のみに絞ってほしいと切に願います。
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