辛いバリウム検査って本当に必要? ABC検診のススメ
こんにちは、せいなです。
健康診断の時に受けるバリウム検査って辛いですよね?
まず~いバリウム飲まされて、発泡剤で胃を膨らませた挙句、10分以上もグルグル体を回されて・・。
私は発泡剤のせいでゲップを我慢するのが死ぬほど苦手です。
何度ゲップをして、発泡剤を追加で飲まされたことか。
ゲップを我慢していると本気で吐きそうになります。
一度は検査後、咳が止まらなくなったこともありました。
(バリウムアレルギーもあるらしいので、気を付けた方がいいですね。)
とにかく!
バリウム検査(正確には胃レントゲン検査)を好きだという人は聞いたことがないほど、誰もが程度の差はあれ苦手だと思います。
バリウム検査を避けようと思えば、あとは胃内視鏡(俗にいう胃カメラ)の検査ですね。
こちらの方が正確な診断ができるという意味では、バリウム検査より大変有効です。
なにせ直接胃の粘膜を見れるわけだし、怪しげな部分があれば組織を取って病理検査もできます。
バリウム検査の場合、気になる所見があれば結局は精密検査として胃カメラを飲まないといけないので、けっきょく二度手間になりますしね。
でも胃カメラって苦しいとか辛いとかのイメージありますよね。
私もできれば飲みたくありません。
最近は管も細くなって、昔に比べれば随分と楽になったという話も聞きますが。
あと口からではなく鼻から入れるカメラもあるそうで、こちらは独特の「オエッ!」という苦しみがないのが利点だそうです。
でもでも、やっぱりバリウムも胃カメラも嫌だ!
そう思う人は多いですよね。
もちろん私もその一人で、できればどちらもやりたくありません。
そんな中、もしどちらもやらなくても胃がんのリスクが血液検査で分かるとすれば?
本当に血液検査で胃がんリスクがわかるの?
それが分かるんですよ。
それがABC検診というものです。
胃がんリスクがわかるABC検診
これはまず胃がんの原因と言われているピロリ菌の有無を調べ、それからペプシノゲン検査という検査をして、胃粘膜の萎縮度を調べます。
(両方とも血液で検査が可能です。)
この結果の組み合わせでAからDまでの4種類に分類され、それぞれ胃がんのリスクが出されるというものなんですね。
(組み合わせの詳細は長くなるのでここでは書きませんが、ネットで調べればすぐに出てきますよ。)
ちなみにAは健康な胃でがんリスクは極めて低く、B、Cとなるにつれて上がっていきDが一番リスクが高いです。
Dと判定されると毎年、胃内視鏡での検査を受けた方がよい(受けるべき?)とされています。
逆にAだと毎年受ける必要はなく、数年に1回でもよいと言われています。
(もちろん症状のある時はこの限りではありません。調子の悪い時は必ずお医者さんに行ってくださいね。)
ここで!・・タイトルに戻ります。
健康診断を受ける人、全員がバリウム検査は必要ですか?
健康診断で血液検査は必ずするのだから、まずそこでABC検診をして、リスクが高い(例えばCとかDとか)と判定された人だけが精密検査を受ければ良いのではないでしょうか?
そうすればピロリ菌もペプシノゲンも通常は年齢と共に陽性の可能性が上がっていくのだから、比較的若い人はほぼあのバリウムの苦しみから逃れられることになるはずです。
こんなにいい話なのに、なぜこの方法が採用されないんでしょう?
(利権とかいろいろ絡んでいて、なかなかバリウム検査を止められない・・という話も聞きますね。大人の事情というやつでしょうか?)
便利なABC検診キットを試してみた
でも、健康診断でABC検診がないからといってガッカリするのは早いです。
自宅で採血し検査を依頼できるキットが売られているんですよ。
私も実際に試してみました。
それが ↓ のキットです。
一式セットになっているので説明書通りに採血して、そのキットを郵便で送れば後日結果が郵送されてきます。
実際に試した感想ですが、自分で採血なんてできるだろうかと思っていましたが案外簡単にできました。
手の指先を専用の小さな針で突くんですが、パチッと少し刺激があっただけで(ゴムぱっちんのような感じ?)全然痛くないです。
キットを指に当ててボタンを押すだけなので、深く刺さりすぎることもありません。
ただ検査に必要なだけの血を採らないといけないので、指先を軽くしごいて少しだけ血を出さなければなりません。(小豆大くらいの大きさかな?)
少しの血でも苦手な人には向かないかもしれませんが、ほとんどの人は大丈夫だと思いますよ。
で、その指先の血を専用のキットに滲み込ませて、説明書通りに作業して郵送すればOKです。
後は結果を待つだけ。
早く結果が知りたい人はメールで知らせてもらうこともできます。
郵送されてくる結果表には判定だけではなく詳しい数値も記載されていて、そのピロリ菌&ペプシノゲン検査の数値が基準値の範囲内に収まっていれば陰性ということです。
ちなみに私はどちらも陰性だったのでABC検診の分類はAということになったのですが、その結果を踏まえて今年からバリウム検査はやめにしました。
あの苦しい検査から解放されただけでなく、被爆の問題からも解放されたことになります。
案外知られていないことですが、バリウム検査は胸部X線検査よりもはるか大量に被爆します。
震災以降、農産物の放射能汚染を気にする人がたまにいますが、そういう人の中でもバリウム検査はなんの躊躇いもなく受けてる人多いですよね。
そっちの方がはるかに問題なんじゃないの?・・と思うこともしばしばです。
まず毎年のバリウム検査をやめ、ABC検診をして問題なしと判定されたら(気になるようなら)数年ごとに胃カメラ検査をすればどうでしょうか?
(ちなみに胃カメラには被爆の問題はありません。)
その方法が身体的、経済的に一番いいのではないかと思います。
私自身、この検査をして毎年のバリウム検査の苦痛から逃れることができたので、ぜひともお勧めしたいなと思います。
【補足】
これは何の症状もない健康な方を対象にした方法です。
何らかの症状がある方は必ず医療機関を受診してくださいね。
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